2013年11月27日水曜日

炊きたてごはん昼食会 第9回 塩むすび

本日、ごはん生活研究所による毎月好例の炊きたてごはん昼食会を開催しました。今回で9回目。誰でも参加可能な本会は、毎回テーマに沿った「ごはんのおいしさ」を、参加者全員で探りながら、情報交換をしながら体験してきました。平日の昼間にごはん好きが集まり、炊きたてのごはんを頬張っているのを端から見ていると、羨ましい光景に映るかもしれません。


テーマは、おむすび
みなさんが思い思いにおむすびを作りました。

中には初めて握るなんて方も。


今回は参加者からリクエストの多かった「おむすび」をテーマにしました。おむすびの具材はどれにしよう、海苔は味付けが良いのか、なんてことをフムフムと考察して複雑にするのではなく、あえて「塩むすび」のみの食べ方にしました。今回は握り方に焦点を絞りました。ごはん茶碗に盛りつけるのと、「手で結ぶ」の違いだけで、なんでこんなにも違う食べものになるのでしょうか。不思議です。口の中ではらりと解ける、そんなおむすびが美味しいとされていますが、それは一般論。食の感想は個人で違って良いと思います。ごはん生活研究所メンバーの1人で、小池精米店3代目の小池理雄さんは、「ごはん粒がくっついて、あえてその粘着を歯で噛み切る感覚を楽しむ」と言っていました。


4種の銘柄を食べ比べ

お米の銘柄は4種、用意しました。

1.青森県むつほまれ
25年産からは栽培されず、幻のお米となりました。古米であることを差し引いても、明らかに昔のお米とわかります。しっかり硬くて粘りはありません。

2.茨城県ミルキークィーン
もち米に似た「もっちり感」を持っています。そういった意味では、むつほまれとは真逆のお米です。

3.栃木県塩谷コシヒカリ
ご存知、日本で一番生産量の多い銘柄です。

4.石川県能登ひかり
こちらも硬めのお米です。むつほまれほど硬くはないです。硬いけど粘りもあり、粒が大きいのが特徴です。


おむすびに合うお米

塩鮭の粗を焼いたものと、参加者の方が持って
来てくれた御新香をおかずに
調理法や一緒に食べる料理によって、どの銘柄が合うのか。銘柄を数種類集めて食べ比べしてみると、とてもわかりやすいです。ご家庭で数種類のお米を揃えるのは難しいと思うので、ごはん生活研究所では、この場を使って出来るだけ多くの銘柄をみなさんに味わっていただくようにしています。人によって食の好みは違うからこそ、周りの人たちと食べた感想を言い合い、あらためて食に関する自分の好みや考えを点検することができる時間にして欲しいと思います。

(ごはん生活研究所/平井)


■料理担当
和食料理「おこん」店主 小栁津大介
http://www.okonn.com
■お米協力
有限会社 小池精米店
http://www.komeya.biz

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