2014年3月4日火曜日

お米マイスター五ツ星責任編集「原宿・表参道の米屋から」第2号

みなさん、こんにちは。

小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄(ただお)です。


この間、知り合いと呑んでいたときの一言。

「美味しいお酒を呑むと、その原料米も食べたくなるんだよね。あんた米屋だろ。手に入らない?」



「えっっっっ…!!」

思いもよらない方角からの攻撃。そんな考えがあるのかぁ〜。

一般論からすると酒米はあまり美味しくないといいます。

加工用ですから、食用とは求められるものも違いますからね。

生産者さんと話をすると、酒米もつくっておられる方も結構いらっしゃいます。

すぐに現金化(造り酒屋が一括で買い取ってくれる)出来るから、ということでした。

でもそういった要望があるということは…

消費者の皆さんは「味」だけではなく「遊び心」も求めて商品を探している場合もあるということですね。

もちろん「味」が大事ですが、そういった情報(面白い・変わっている)を付加することも大事ですね。

勉強になります。

今回の酒米は一つの例ですが、最近、三代目は

「珍しいお米」

を探しています。

その前に日本で栽培されているお米の品種の現状を…。


生産量No.1は、言うまでもなくコシヒカリです。

ではどれだけNo.1かというと…(平成25年産)

約34%です。

3分の1はコシヒカリなんですね。


しかもしかも…

コシヒカリの「子供」、つまりコシヒカリの血を継いでいる1世代下のお米、

ひとめぼれ

あきたこまち

ヒノヒカリ

この3つとコシヒカリを併せると…6割弱もコシヒカリ一族に占められているんですね!

これが良いか悪いかは別として…。

三代目は、このままだとお米の個性が無くなるのでは?と危惧しております。

そこで、25年産のお米から、珍しいお米、コシヒカリ系列ではないお米を意識的に集めるようにしています。

まずは、ササニシキ!



これはまあ、有名なお米ですが、しかしその生産量はいまやほんのわずか。

ある意味、幻のお米です(まじで)。

これ以外には、

朝日 … コシヒカリの祖先に当る、それはそれは古いお米。

さわのはな … かつてはササニシキと同じくらいの良食味米として栽培されたお米。

をそろえています。

更には、来年以降には

農林一号 … もうこれこそ古い!!!イネの品種としては初めて農林登録されたお米です。

亀の尾 … これも古いですね。「夏子の酒」に出てくる幻のお米です。

を予定しています。

コシヒカリ系列はもちろん美味しいです。

美味しいですが、「お米を楽しむ」という観点からすると色々なお米の種類をそろえるのもまた楽し!!

これからの小池精米店のラインアップに乞うご期待です!


(ごはん生活研究所/小池精米店三代目 小池理雄)

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